会社は自分を雇ってくれて、研修にもタダで行かせてくれた。
上司には丁寧に仕事を教えてもらった。転職はそんな会社を裏切るような行為にならないだろうか。なんか申し訳ないな。。。
なぜなら、会社も転職することを想定済みだし、恩返しは転職後でも出来るからです。
終身雇用の時代は終わりました。今は複数の会社を経験するのが当たり前の時代になっています。
この記事では、転職することを申し訳なく思わなくてよい理由を書いていますので、ぜひ読んで参考にしてください。
会社は辞めることも想定済み
新卒採用は必要以上に多く採っている
大きな企業ほど毎年新卒採用で大量に人を採っていますよね。
毎年よくもあんなに採用するなと感じますが、たとえば3年で3割辞めるなど、ある程度減ることを見込んで採用しています。
なぜなら、実際にそれだけ辞めるから。
仮に全然辞めなければ、会社としては従業員を抱えすぎて人件費が高くつくので、採用人数をどんどん減らしていくでしょう。
離職率0%の企業はほぼ聞いたことがありません。
「そもそも辞めることを想定して採用している」ので、転職することを気にする必要はないです。
むしろ一般的です。
育成した社員を繋ぎとめておけないのは会社の責任
日本企業は社員を育てる意識が強いため、育成に時間とお金をかけます。
「やっと育てて一人前になったのに、すぐに出ていかれたら元も子もない。」
会社側から見ればその通りです。たまったもんじゃないでしょう。
では、辞める人間が悪いのでしょうか。不義理なのでしょうか。
私は、引き留められるほどの魅力が会社になかっただけ、と考えます。
転職するということは、その会社にいるより新しい職場に行った方が、社員にとって魅力的だったということです。
給料や仕事場の人間関係、家からの距離など色々とありますが、より魅力的な内容を提示される会社で働きたいと思うのは当然です。
なので、育ててもらったからといって、辞める側の人が気にする必要はありません。
研修費用は上司や人事部が出しているわけではない
たまに、「お前を育てるためにどれだけ費用が掛かってると思っているんだ」みたいなことを言う上司や人事部がいます。
ふざけるなと思います。
上司や人事部はそのお金を出していません。出しているのは法人である会社です。
経営陣が研修にいくら掛けると決めたのです。
その原資は従業員全員の働きによって得られた利益です。
「自分が稼いだ利益より多くの金額を育成に掛けてもらったはず。返さないと」と思う方もいるかもしれません。
いくらでしょう?
- あなたが育成に掛けてもらった金額は?
- あなたが会社に対して貢献した利益は?
分かりますか?
両方とも明確に分かるなら、貢献した利益が育成費を超えるまで働くのもアリかもしれません。
でも、分からないなら気にする必要はありません。
誰も把握してないし、把握できないのだから。
すでに貢献した利益が超えている可能性もあります。上司や人事部の言うことを気にする必要はありません。
育ててもらった恩を返したいなら、転職後でも出来る
たとえば、転職先から仕事を回すこともできます。
誰かを紹介することもできます。転職先で得た知識をラフな飲み会の場で提供しても良いでしょう。
社内で働くことが恩返しの全てではありません。
むしろ、今までとは全く異なる世界を知ったあなたの方が、新たな気づきが生まれ、会社に役立てる可能性があります。
恩返しをする方法はたくさんあります。転職したからと言って、今までいた会社との関係を全てリセットする必要もありません。
パワーアップしたあなたが、何かしらの形で役に立てれば良いのです。
育ててもらった恩を何かの形で返したいなら、転職後でも出来る範囲でやれば良いでしょう。
気にせず転職しよう
実際、私も3回転職しています。それぞれの会社で入社してしばらくは、いろいろと教えていただきました。
特に新卒で入社した企業は、大企業だったので新人研修も3か月間寮生活で行うなど、徹底していました。新聞の読み方や、名刺交換・挨拶の仕方など、社会人の基礎マナーを教えてもらいました。
上司や先輩にも、めちゃくちゃ怒られながらも、仕事の姿勢について学ばせていただきました。
もちろん、それに対して恩はあります。今でも返しきれたとは全然言えません。
でも、これから時間かけて返せば良いかなと。同期や先輩でまだ会社に残っている人に対して、何か仕事で協力できれば、それも一つの恩返しかなと思っています。
現段階であなたが転職を考えるのには、何か理由があるはずです。今の会社では満たされないその理由を無視はできませんよね?
会社に申し訳ないからと、先送りしても何も解決はしません。
「お世話になった分は、今後ゆっくり返していけばいい」くらいの気持ちで、ぜひあなたの本心に従って進んでみてください。