私はこれまで3回転職しています。
3回もしていると、転職活動でたくさんの企業と面接して、変な質問を受けることもあります。
今回はそんな中でも、印象に残っているある質問をご紹介します。東京のとあるIT企業で面接を受けた際の質問です。
変な質問_フェルミ推定っぽい問い
Q.東京ドームをテニスボールでいっぱいにするには何個必要?
どういうこと?なんで面接でそんなこと聞くの?
頭が混乱し、
A.たくさん。
そう答えそうになりました。
これは、フェルミ推定とよばれる、自分で仮定の条件を設定し、その中で大雑把な答えを導き出すという類の問い。
正確な答えを出すには、東京ドームの超正確な容積(椅子の隙間なども含む)や、テニスボールの大きさなどをすべて把握していないと無理です。
こんな内容が転職の採用面接で出てくると思ってなかった私は、パニックになりました。
私の回答
「・・・(とりあえず間を作って、考えている風の雰囲気を出す)」
「テニスボールの大きさを直径10cmと考えて、東京ドームの床1面に敷き詰めます。そして、それを積み上げる。」
「さらにボールを半分にしてみる」
「・・・」
「です」
よく分からなくなりました。
この質問の後、面接終了の話がありました。
つまり、この回答がダメだったことが原因で不採用になったのです。
かなり悔しい面接になりました。
どのように答えるのが良かったのか?
正解はありません。
面接官からの問いの意図は、おそらく
を測るためでしょう。
実際、質問している側も、模範解答以外の答えを用意しているわけではないと思います。
ただ、今思えばもう少し違う角度で答えることもできたと感じています。
それは、『自分で答えを出す必要はない』ということです。
論点をずらす作戦です。
下記に今の私の考えを書きます。
まず、問いが生まれる場面を想像します。
(例)
「テニスボールのメーカー担当者」として、製品宣伝のため、東京ドームを自社テニスボールで埋め尽くす企画を考えた。
上記の前提をもとに、面接官への回答を考えます。
「ボールがいくつあれば埋まるか、正直、自分の頭では分からない」
「だから、ネットで類似問題を検索してみます。そこにヒントがあるかもしれない。」
「それでもなければ、そういう問題に強そうな社内の人に声をかけて、ブレストします。」
「ブレストしても出なければ外部に聞きます。」
「東京ドームに電話して、過去に同じような趣旨の企画をやったことがあるか、または宣伝方法として他に良い案あるか確認します。」
繰り返しになりますが、面接官からの問いの意図は、
を測るためと推測されます。
それに対して、上記の私の回答は
に沿った内容です。
論点をずらしていますが、より実践向きの回答にすることで、もしかしたら採用されたかも、と思っています。
面接の変な質問に対応するには
フェルミ推定みたいな変な質問はあまりないと思いますが、企業によってはわざと変わった質問を投げてくることがあります。
そんなとき、どう対処するか。
①質問の意図を考える
なぜその質問をされているかを推測しましょう。
面接官は何を知りたいんだ?
面接官の知りたい内容に合わせて回答ることが理想です。
たとえば、
Q.休みの日は何をしているの?
という質問がたまにあります。
仕事とは関係ないですが、面接官は普段の生活の様子を知りたいのだと推測できます。
嘘は絶対ダメですが、面接官がすごくまじめそうだと感じたら
『カフェで勉強しています。早朝ランニングしています。』
など、生活態度がしっかりしている様子をアピールするのも良いでしょう。
一方で、少しラフで調子の良さそうな面接官なら
『大体飲み会してます。徹夜でゲームしてます。』
などでも良いと思います。気が合うと感じてくれるでしょう。
要は自分のどの面を見せるか
です。
早朝ランニングしている人で、毎週飲み会ばかりしている人もいます。
相手の意図を汲み取り、自分のアピールする面を選択することができれば、相手の満足のいく回答ができるでしょう。
②間違ってもよいので自信をもって答えよう
自信は大切です。
たとえ、相手の意図した内容と違う回答をしてしまっても、自信満々なら相手も
「この人、好感持てるな」
と感じてくれます。
ナヨナヨして弱弱しく発言する人より、自信満々で間違った発言する人の方が、好感度は高いです。
何より、一緒に働きたいと思ってもらいやすい。
回答に自信がなくても、表情と声は自信をもって答えましょう。
面接に自信が持てなかったら
転職エージェントに相談してみましょう。
私も、実際3回転職していて、毎回エージェントを活用していました。
無料ですし、登録するだけで情報が入ってきましたので。
ちなみに私が活用していたのは、下記大手3社です。
・リクルートエージェント
・doda
・マイナビAGENT
求人情報の提供だけでなく、面接の対策の相談にも乗ってくれるので、自信の無い方、確実性を高めたい方は活用しないと損ですよ。
変な質問が来た際に、相手の意図を汲み取り、自信を持って回答できるようにぜひ準備してください。