新卒採用では学歴がモノを言います。ご存じの通り、有名大企業は高学歴の人ばかりです。
これは、学生には職歴がないためとりあえず学歴というフィルターを通して、応募者をふるいに掛けているからです。
何千人、何万人と面接するには物理的に不可能ですので。
では、中途採用では学歴は関係してくるのか?
結論は
です。
今回は中途採用と学歴について書いていきます。
中途採用は「経験」と「実績」と「能力」
中途採用は基本的に即戦力が求められるので、この3つが重視されます。
学歴は入りません。
そして、最重要は「この人なら活躍してくれるか」という印象を持たれるかです。
最重要:「活躍してくれるか」
重要:「経験」「実績」「能力」
重要の3つは、書類である程度分かりますので、条件に合わなければ書類選考で落とされるでしょう。
新卒採用なら、重要の3つがないため、学歴でフィルターをかけるしかないのですが、中途採用の場合は、ここに学歴は入っていません。
企業が求めているのは学歴ではなく、
「自社で活躍してくれそうか」
そして、その根拠となる、「経験」、「実績」、「能力」を見ます。
なので、気に掛けるべきは、これまでの仕事を通じてこの3つを磨けているかです。
言い方を変えて別記事にも書いていますので、ぜひ参考にしてください。
少し話が脱線しますが、人は感情と論理で動きます。
論理とは数字や文字で分かるものです。
一方で感情とは、心を動かすもの、情熱などです。
いくら、論理の筋が通っていて、正論であっても、納得しなければ動きませんよね?
中途採用でも同じで、自分が培ってきた経験や実績をただタンタンと伝えても、相手には響きません。
感情に訴えかけるように、一生懸命話すことも大切です。
たとえ、タジタジな話し方でも、必死に伝えよう、この会社で働きたいんだという情熱が伝われば、企業側が採用する可能性も大きく高まります。
それほど感情の力は大きいのです。
実際に高校野球や相撲の千秋楽、ラグビーワールドカップなどの試合も、内容よりもその戦う姿勢に感動を覚えますよね。
それと全く同じです。採用する側の企業も、結局は人です。筋が通っていて、感動すれば行動します。人を動かすのは論理と感情です。
脱線して申し訳ないですが、ぜひこの点も覚えておいていてもらえれると嬉しいです。
採用側の目線に立ってみると・・・
社内で説明するために
少し関係する場合もあります。
たとえば、全く同じ経験、実績、能力があるAさん、Bさんが面接に来たとして、
Aさん:学歴 有名私立大卒
Bさん:学歴 私立大卒
なら、Aさんが選ばれる可能性は高いです。
なぜなら、社内で説明しやすいからです。
上司から、何故Aさんの方を採用したんだ?と聞かれたときに、
「人当たりが良かった」「チームワークを発揮できそうだった」などなど定性的な印象を伝えるよりも、
「慶応卒だったので、学ぶ能力が高いと考えました」
と事実をもとに話した方が説得力があります。
上司も、実際言葉に出さなくても、高学歴の方が安心感があるでしょう。
なので、応募者に甲乙つけがたいなどのケースでは学歴が少しだけ関係してくる、と考えて良いでしょう。
大卒のみ採用している企業がある
もう1点は、応募要件に4大卒を入れている企業もある、ということです。
大企業に多いですが、企業側からすると、ある程度基礎の学力・学習能力・コミュニケーション能力を社員に求めます。
偏見もあると思いますが、大卒で固めた方が社内コミュニケーションがうまくいくと考えている企業もあります。
どこの大学を出た、までは関係しない企業が多いと思いますが、もし大卒の学歴を持っていなければ、転職は難しいかもしれません。
もちろん、学歴不問!と謳っている企業もたくさんありますので、自分が合う企業を探すのが早道です。
学歴は気にせず自信持って転職活動を
中途採用では学歴よりも、基本は職歴です。
どれだけ勉強ができても、仕事ができるかは全く別の話になります。
私も新卒で大企業に入りましたが、全く成果を出せませんでした。。。
そのあたりについては、こちらの記事も読んでみてください。
→勉強できたが、仕事できない人のパターンと対策
→【実話】どれだけ営業中サボれるのか?
実際に、学歴が無くても活躍している人はたくさんいます。
私の周りにもいました。
とある上司は高卒のたたき上げで大企業に入り、抜群の営業成績を残して出世していました。
逆に東大卒で入社し、成果を出せずにすぐに辞めてしまった人もいます。
このあたりは採用側も分かっています。
「高学歴=仕事ができる」ではないのです。
仕事ができるかどうかを、学歴で判断されるというようなことは、あまりありません。
まずは自分が今の仕事でしっかりと成果を出すことが、転職活動において有利な材料になるでしょう。
自信を持って活動しましょう。