広告代理店は大変!仕事の辛い部分とは?

広告代理店での仕事

広告代理店は激務と言われがちです。実際その通りだと思います。

私は、広告代理店2社で働いた経験がありますが、なかなか大変です。

今回はその中でも、特に営業職に焦点をあてて書いています。

なお、広告代理店の各職種の仕事は、別記事にまとめていますので、ぜひ読んでみてください

目次

広告代理店の辛い部分

クライアント様

広告には必ず「広告主」がいます。

広告代理店にとってのクライアントです。

テレビなどでは「スポンサー」と表現されていますね。

クライアントの意向には忠実に従う必要があります。

クラアイントがお金出してくれないと、広告が作れない=広告代理店は儲からない、からです。

力関係が

「広告主(クライアント)>広告代理店」

になっています。

そして、広告代理店業は長期的なお付き合いが基本です。

BtoCではなく、BtoBの仕事のため、新規の広告主を探すより継続取引をする方が圧倒的に効率が良いのです。

つまり、、、

継続的な取引を目指して、クライアントの無茶な要望にも応える必要があります。

「そんなもの、突っぱねたらいいじゃないか」

そんな意見もあるかもしれません。

ですが、現実問題、よほどの問題がない限り、広告代理店はクライアントとの関係優先という判断をするはずです。

営業担当としてはしんどいですが、クライアントの無茶な要求に振り回されることも多いでしょう。

もちろん素晴らしいクライアントもいますので、全てではないですが。

広告は結果保証できない

クライアント:「ポータルサイトのトップページに1週間広告掲載したら、どれくらいの集客できそうか」

営業:『1万人は集客できるかと思います。」

クライアント:「そうか、なら実施しよう」

⇒結果・・・集客2,000人

こんなことはザラにあります。

広告は出してみないと分からない、という側面があります。

もちろん、過去実績や他社事例などで、ある程度予測は立てられますが、正確ではありません。

全て予測で提案しないといけないので、クライアントの期待を裏切る可能性もあります。

実際、300万円の広告費掛けて、成約数0、という広告もありました。

クライアントも納得した上での話なので、大トラブルにはならないと思いますが、良心が傷むのと、信頼関係が崩れます。

全ての広告が結果保証できないわけではなく、中には、

「クリック保証型」と呼ばれる、クリック数が一定数に達するまで広告を出し続けるプランや、

「成果報酬型(アフィリエイト)」と呼ばれる、成果が出たら売上に応じた割合の広告費が発生するというプランもあります。

ただ、現実的にこれらのプランだけで出来る広告は、手法が限られてきます。

結局、予測を積み重ねて広告提案をするしかないのが、つらいところです。

クリエイティブ地獄 

広告看板でカッコいいデザイン、見たことありますよね。

他にも、かわいいデザインのパンフレットや、お菓子のパッケージなど、「クリエイティブ」は世の中にあふれています。

広告代理店の仕事で、広告を作るときには必ずこのクリエイティブを意識することになります

どうすれば広告の最大効果を生み出せるか考えて、どんな見せ方をするか決めていくのですが、これが大変。

・クライアントの意向
・消費者のニーズ(求めているもの)
・制作側の都合
・納期

クリエイティブが出来上がるまで、色んな思惑が交差します。

社内で制作部隊を抱えている広告代理店もありますが、外注している場合は、そのコントロールも必要です。

場合によっては、何度も何度も修正するハメになるので、そのたびに外注先に依頼する必要があります。

1つのクリエイティブで10回、20回修正することも。

外注先は嫌がりますよね。。。

しかも、修正に修正を重ねて、もうすぐ完成というところで事件は起きたります。

今まで、クライアントの窓口担当者が「赤」といって作っていたものが、最後に決定権者が「青」といったら、「青」に作り直す必要があります。

「今まで作ってきたものは何だったんだ?」

そんな思いが溢れかえりますが、納期は迫っているので、コントロールが必要です。

作り直しだと、当初想定より工数が増えすぎて、制作側は追加費用を要求してくるでしょう。

営業担当者は、クライアントにそれを交渉する立場になります。

「作り直しによって工数増えるので、追加費用で○○万円請求させてください」

すんなりいけば良いですが、揉めるかもしれません。

でも、納期は迫っている。

外注先に泣いてもらうのか、自社が泣くのか、クライアントを説得するのか、戦いです。

これが日常茶飯事に起こるので、クリエイティブ地獄は精神も体力も削られます。

値付けが一定ではない

たとえば、文房具を販売するなら、鉛筆は100円、消しゴムは200円みたいに、商品ごとに値段が決まっていますよね。

つまり、定価があります。

広告代理店の場合、定価がある商品も扱いますが、そうでないものもあります。

極論、このクライアントにはA4の1枚デザインで5万円、あのクライアントなら4万円、と似たような作業でもクライアントごとに価格が違うこともあります。

なぜか?

結局は
・形のないものを販売
・クライアントとの関係性
・案件のボリューム全体で見る
からです。

定価がある商品、たとえば、広告枠であれば、yahooのトップページに2週間広告出せばいくら、と決まっています。

一方で、「新しい広告のコンセプトを考えて提案します」みたいな仕事の場合、いくら?が付けづらいのです。

時間?売上?案数? 工数をかければかけるほど良いコンセプトが出るわけでもないので、言い値な部分もあります。

価値の付けづらい物に値付けをして提案していく、そこに苦労します。

自社商品でないため融通が利かない

代理店業は、他社の商品を代わりに販売する仕事です。

他社の商品のため、勝手に内容を変えたりできず、クライアントから、カスタマイズの依頼があっても、すぐには対応できません。

また、システム利用などの継続的なものだと、仕様変更などが起きた場合に困ります。

メーカー側の都合で仕様が変わり、クライアントからクレームが入るも、メーカー側でも対応できない、という板挟みになります。

自社商品でないというのは、在庫を持たず、色んな商品を販売できるため良い面もあります。

ただ、コントロールできる領域が少ないので、その点は苦労するでしょう。

提案書が毎回必要

定型の商品を販売しているわけではないため、案件ごとに提案書が必要になります。

横展開できるものもありますが、ないことも多いです。

たとえば複数のチャネルで新規顧客を集客したいなら、

  • DM(紙)作成
  • セミナー開催
  • LP作成
  • HP改修
  • web広告
  • SNS広告
  • データ分析

など多岐に渡ることもあります。

これについて、全体象を提案しつつ、個別のデザインや文面やインフルエンサーなども提案し、見積もりも必要となります。

スケジュールも引きます。

よっぽどの関係性があれば大丈夫ですが、普通はそこまでしないと受注できません。

これを都度都度やるので、なかなか大変です。

楽しい部分もある

ここまで辛い部分、苦労する部分を書いてきました。

ですが、広告代理店の仕事には楽しい部分もたくさんあります!

  • チームで提案を作る楽しさ
  • 協力会社との関わりの多さ
  • 幅広い仕事
  • 受注や納品したときの達成感
  • 新しい情報、技術との接点

仕事量も多い分、楽しい経験もたくさんできるでしょう。

仕事が多岐に渡るので、成長できる

仕事をしていると辛い場面はたくさんあります。

実際、私も何度も心が折れかけました。

広告代理店の仕事は本当に幅広いです。

それまで、証券会社で株や投資信託の販売しかやっていなかった私ですが、

  • 法人営業の基本
  • 粗利を意識した営業
  • web制作の知識
  • 冊子制作の知識
  • 校正の知識
  • 印刷物の知識
  • 広告運用の知識
  • ノベルティの知識
  • 協力会社との付き合い方
  • チームでの提案の仕方
  • チーム運用ノウハウ
  • KGI、KPIの立て方
  • 提案書作成ノウハウ
  • プレゼンノウハウ
  • 組織が大きくなる過程
  • 仕事に打ち込むこと
  • 自分の限界突破

などなど、本当に色んなことを学べました。

広告代理店はやることが多く、激務なことは間違いないです。

けれども、自分を成長させる場としては本当に素晴らしいと感じています。

ちなみに、私は2回広告代理店に転職していますが、2回ともdodaを活用しました。

(他にも、リクルートエージェントやマイナビAGENTとも登録していました。)

つらくて過酷で激務な広告代理店ですが、その分成長できますので、ぜひチャレンジしてみてください。

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